最初からわかってたんだ…

僕がおまけだって事…

あいつのおまけだって事…

キミの気持ちも…

あいつの気持ちも…

わかってたよ…

だって…

僕はキミが好きだから…
キミと逢う時は…

いつも、あいつと一緒…

それでも僕は…

キミと逢えるだけで嬉しかった…

おまけでも良いと思ってた…

キミの笑顔を見られるだけで…

幸せだった…

例え…

そのキミの笑顔が…

あいつに向けられたモノであっても…

でもね…

僕の話を聞くときだけは…

キミは僕だけを見つめてくれる…

僕だけがキミの瞳に映る…

僕の言葉で…

キミが微笑む…

だから…

僕は、喋るのに一生懸命…

でも、それが精一杯…

キミの気持ちも…

あいつの気持ちも…

わかってたハズなのに…

僕は欲張りになった…

いつしか…

おまけ以上が欲しくなった…

あいつは…

僕の気持ちを知ってたから…

決してキミを独り占めしようとはしなかったのに…

僕は…

あいつの気持ちをしってたのに…

謝るキミの頬を流れる涙の雫を見るまで…

気付かなかった…

そして…

３人はそれぞれの道を…

歩き始める…

『これでよかったんだよ』

あいつが言った…

僕は謝らなかった…

それは違うと思ったから…

あれから数年…

それぞれの道を歩いた３人は…

それぞれのかけがえのない幸せを見つけて…

あの日一緒に過ごした日々は…

それぞれの思い出となった…