今にも落ちそうな葉っぱが一枚…

枯れ木に残った葉っぱが一枚…

他の葉っぱは全て落ちて…

残った葉っぱは一枚きり…

この葉っぱが落ちたら…

もう終わりにしよう…

自分に言い聞かせた…

それが僕のケジメ…

少しでも…

風が吹けば落ちそうな…

一枚の葉っぱに…

望みを託して…

でも…

結果は明らか…

心のどこかで…

落ちるのを期待していた…




今にも落ちそうな葉っぱが一枚…

枯れ木に残った葉っぱが一枚…

落ちてしまうのは時間の問題…

だと思ってた…

でも…

なかなか落ちない葉っぱ…

風が吹いても落ちない葉っぱ…

その時見えてしまった…

必死に落ちまいとする葉っぱが…

枝にしがみ付く葉っぱが…

いつしか…

必死に応援している僕が居た…

心のどこかで落ちるのを期待していた僕が…

なぜか…

落ちないで…

そう思っていた…

でもそれは…

葉っぱに望みを託したからではなかった…





今にも落ちそうな葉っぱが一枚…

枯れ木に残った葉っぱが一枚…

望みを託した一枚の葉っぱ…

必死に頑張ったけど…

やがて力尽き…

落ちてしまった最後の葉っぱ…

なんでだろう…

涙が溢れて止まらない…

解ってたハズなのに…

最初から…

僕は…

スケッチブックに絵を描いた…

葉っぱのいっぱい茂った樹を描いた…

力尽きた葉っぱを…

スケッチブックに貼り付けた…

もう…

一人じゃない…

もう､頑張らなくても良いんだよ…

ありがとう…

そして…

閉じたスケッチブックは…

いつまでも…

僕の心に…