最後から二行目の衝撃…
某お笑い芸人が某番組でお薦め書籍としてプレゼンした翌日から一気にブレイクし… 映画化までされてしまった作品って事で 前々から気にはなっていながら なかなか読む機会がなかったんですが… 先日の神奈川出張の際、新幹線移動のお供にって事で手に取ってみました。。 僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。以下、ひいろんの感想です。 こういう作品の場合、ネタバレしないように感想を書くのは非常に難しい所ですが…(^^; なるべくネタバレしないように書いてみたいと思います。。 あ…一応事前情報を全く入れたくないって思われる方は ここから先は読まない方が良いかもしれません(^^; まず、時代背景が1987年頃のいわゆるバブル期と言われている時代… って事で、その時代に青春時代を過ごした方には非常に懐かしいワードだったり小物だったりTV番組だったりが色々と登場して物語に引き込まれる事でしょう。。 しかも物語の舞台が静岡県静岡市周辺って事で、静岡県民としては馴染み深い地名やお店なんかも登場してそれだけでも物語に引き込まれてしまいました(^^ 前半は、主人公である大学生の鈴木とマユの出会いから結ばれるまでが… 後半は社会人になって静岡から東京へ出向(?)となった鈴木とマユの遠距離恋愛の様子が… それぞれ描かれています。 何も考えずに流し読みしていると学生時代の甘くほろ苦い恋愛と 多忙になる仕事と遠距離恋愛の両立に揺れる二人のすれ違い…と どこにでもありそうな普通の物語が淡々と進んでいくんですけど。。 最後の二行目を読んだ時… 一瞬何が起こったのか理解できませんでした(^^; いや… ぶっちゃけ物語の所々にある伏線というか… 違和感というか… モヤモヤした何かを感じてはいましたが… 突然訪れたソレに対して どう解釈していいのか戸惑っちゃいましたね。。 ホントに最後の二行で…そこから先の説明は全くない状態ですから。。 んで、本編の後に ・解説〜再読のお供に〜 ・『イニシエーション・ラブ』を理解するための用語辞典 と二つの項が用意されてまして それを読んで初めてモヤモヤした靄が晴れていきました。。 多くは語れませんが、構成力にやられたって感じですね(^^ もちろん、トリックやミステリーが売りの作品なのかもしれませんが… (それだけが目的で読むと人によっては肩透かしを食らうかも?) バブル期に青春時代を謳歌されていたひいろんと同世代の方や 静岡県民だったら懐かしい思い出と共に共感し 楽しめる作品ではないかと思います♪ っつ〜か、この作品が映像化されるって。。。 どんな風になってるのかちょっと気になっちゃいましたね。。 (製作者の思うつぼ??…爆) |
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